こんにちは!yuzuharuです。
今回は熱性けいれんについて書いていこうと思います。
幸い、我が家の子供たちはまだ経験していませんが、熱性けいれんを経験したことのあるまわりのママ友や同僚などから「パニックになってどうしていいかわからなかった」、「苦しんでいる子供を目の前にして何もできなくて辛かった」という話を聞いて5歳くらいまでは発熱時にけいれんを引き起こす可能性があるということなので知識をきちんと身につけていざというときに適切に対処できるように備えておこうと思います。
熱性けいれんとは?

熱性けいれんとはその名の通り発熱時に引き起こされるけいれん発作のことです。就学前の乳幼児期にみられることが多く38℃以上の発熱時で急激に体温が変化するときに起こり、発熱後24時間以内に起こすことが多いです。日本では小児の8%程度にみられ、そのうちの30%程度の子が繰り返しけいれん発作を経験します。成長に伴い小学校入学頃にはほとんど起こすことはなくなります。

子供がみんな経験するわけではなくほんの一部。
ほとんどの子が経験することはないけど、インフルエンザや突発性発疹など高熱が出る病気の時はけいれん発作が起きるかも!と頭の片隅に置いておくといいかも。
症状や発作の起こり方

熱性けいれんのけいれん発作は発熱の初期、熱の上がり初めに起こることが多いです。
基本的な症状は意識がなくなりけいれんを起こすことですが、けいれんにも種類があり
- 急に手足を固くして突っ張る(強直性けいれん)
- 手足をピクピクさせる(間代性けいれん)
- はじめは固く突っ張り次第にピクピクする(強直・間代性けいれん)
などがあり、手足に力が入らずダラーっと脱力して意識だけがなくなることもあります。
熱性けいれんの症状
- 意識がなくなり白目を向く
- 身体をそらせるように、または手足を固くしてつっぱる
- 手足、または身体全体のけいれん
- 唇が紫色になる(チアノーゼ)・顔色が真っ青になる
- 嘔吐・失禁、泡を吹く
けいれんの症状や起こり方は多様なため一概に言えませんが一般的な症状はこれらの症状が多いです。
けいれん発作が起こったら?発作の対処法

けいれん発作が起こると意識がなくなり顔色が悪くなるのでほとんどの人がパニックになると思います。しかし、けいれんが起こったときに適切に対処することが重要なので対処法をきちんと覚えておきましょう。
まずは親が落ち着く

落ち着く、といっても正直難しいと思います。ですが、パニックになっていては適切な対処ができないしパパやママがパニックになることで発作を起こしている子供の脳を刺激してしまい発作が長引くこともあります。心配でたまらないと思いますが大声で声掛けをしたり身体を揺すったりせずできるだけ静かに見守りましょう。
安全な場所に寝かせる

けいれん発作を起こすと周りのものにあたってけがをしたりするのでなるべく周りに何もない広くて平坦な床やベッドに横向きに寝かせ呼吸が楽になるよう衣服を緩めます。けいれん時は嘔吐することもあるので吐いたもので窒息しないように必ず横向きに寝かせてください。一昔前は舌が落ちないように指を突っ込んで押さえるなんて言われていましたがこれは絶対にしないでください。口に指や物を入れると口の中を傷付けることになったり呼吸の妨げ、嘔吐の原因になります。また、けいれん発作時は体に力が入り歯を食いしばるので歯が折れてしまったり指を怪我したり、嚙んだものがのどに詰まって窒息する危険性もあります。
発作の様子を記録する

あとで病院を受診したときに必ず発作時の様子を聞かれます。発作が起きているときは気が動転して後から思い出そうとしても覚えていなかったりあやふやな記憶しか残っていなかったりするので可能であれば動画撮影しておくことをお勧めします。動画であれば後から落ち着いて確認することもできるし直接医師に見せて確認してもらうこともできます。発作時、記録しておくことは
- けいれんがどれくらい続いているか(持続時間)
- けいれんは左右対称に起こっているか?
- 黒目の向いている方向はどうか?
- 可能であれば体温測定
- けいれんがおさまってから意識が戻るまでの時間
こんな場合はすぐに救急車を!

基本的に熱性けいれんは長くても2~3分程度でおさまります。発作がおさまり意識がはっきりして視線が合い呼びかけに応じるようであれば落ち着いてから病院を受診してください。
しかし、次のような場合はすぐに救急車を呼んで受診しましょう。
- けいれんが5分以上続くとき
- 1日に2回以上けいれん発作を起こすとき
- 熱が高くないとき(38℃未満)
- 全身ではなく部分的なけいれんが見られるとき
- 発作がおさまっても意識が戻らないとき
- 生後6か月未満の場合
まとめ
熱性けいれんは乳幼児の誰にでも起こりうるものです。しかし、熱性けいれんで命を落とすことはなく脳障害や知能低下などの後遺症もないと言われています。もし、けいれん発作を起こしても落ち着いて対処することを心がけましょう。またなんども熱性けいれんを起こす場合はけいれんを予防する座薬もありますのでかかりつけ医に相談してみましょう。
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